楽天の日本シリーズ制覇に貢献した三塁手のマギーが、マーリンズに入団することが決まった。公式サイトは「大リーグでチャンスを得ることを心の奥底で本当に望んでいたのだと思う」と喜ぶ本人のコメントを伝えた。

 マーリンズは今季62勝100敗で3年連続のナ・リーグ東地区最下位。チーム打率、チーム得点ともに30球団でワーストに沈んだ。特に三塁手を務めた選手の成績を合わせるとわずか3本塁打で44打点と振るわず、来季に向け打線強化が急務だった。楽天で28本塁打、93打点を記録したマギーにはその数字通りの働きが期待されている。

 契約期間が1年と短いのは、ことし6月のドラフト会議で大学生の有望な三塁手を全体6位で指名したからだ。マギーとの契約はその選手が成長するまでの“つなぎ”の意味合いが強い。

 しかしエースの田中らとともに東北を盛り上げた31歳は、2季ぶりとなるメジャーの舞台に意欲をみなぎらせる。来日する直前の2シーズンは不本意な成績に終わっているマギーはAP通信に「自信を取り戻した」と語った。2010年にブルワーズで23本塁打、104打点と活躍した底力を発揮できるか。