米国野球殿堂は8日、2014年の殿堂入り選手を発表し、大リーグのドジャースなどでプレーして通算123勝を挙げ、日本選手として初めて候補者入りした野茂英雄氏(45)は選出されなかった。通算355勝のグレグ・マダックス氏、同305勝のトム・グラビン氏、同521本塁打のフランク・トーマス氏の3人が選出された。3人はいずれも候補1年目での殿堂入り。

 右腕のマダックス氏と左腕のグラビン氏はともに1990年代のブレーブスの黄金期を支えた。トーマス氏はパワーと確実性を兼ね備えた打者としてホワイトソックスなどで活躍した。

 競技者部門での殿堂入りは、全米野球記者協会在籍10年以上の記者投票(最多で10人連記)で決まり、投票数(571)の75%(429)獲得が選出条件。野茂氏は1・1%の6票で、次回も候補者として残る条件の5%以上を獲得できなかった。マダックス氏は最多得票となる555票(97・2%)を獲得し、グラビン氏も91・9%の高得票だった。