田中将大投手の投球について、ヤンキースのジラルディ監督は「速球が低めに制球されていた。スプリットも良かった。いいスタートが切れたと思う」と賛辞を並べた。

 試合直後は明かさなかったが、2日に次回登板を6日(日本時間7日)にフロリダ州クリアウオーターで行われるフィリーズ戦になると明言し、先発させる意向を示した。

 オープン戦初登板ながら、冷静な投球が光った。黒田は「落ち着いて投げていた。一つ一つ制球できていた」とたたえ、捕手のセルベリも「これまでより球速が上がったし、制球も良かった」と評価。ベンチで試合を見つめた臨時コーチの松井秀喜氏は「抑えられて良かったと思う。落ち着いていた」と褒めた。

 一方、対戦したフィリーズの打者は脱帽の様子。空振り三振を喫したリビアは「変化球の動きが良かった。最後はスプリットだ。完璧なところに落ちてきた」と驚き、昨季オールスター戦にも出場したブラウンは「これからもっと良くなっていくだろう。まるでもう何度もここで投げているように見えた」と舌を巻いた。