右手中指を負傷して故障者リスト(DL)入りしているマリナーズ岩隈久志投手(33)が27日(日本時間28日)、傘下3Aタコマのラスベガス戦で先発し、4回を投げ6安打2奪三振で3失点(自責2)だった。

 初回は不運な安打や味方の2失策もからんで3点を失ったが、2回以降にようやく落ち着きはじめた。速球、スプリット、スライダー、カーブと持ち球をすべて駆使しながら、打たせて取るスタイルでアウトを奪った。

 「球が指にしっかり掛かりはじめた」という3回は3者凡退。4回は先頭打者に左翼線二塁打を許したが、後続を断ち無失点で抑えた。この日は80球の予定だったが、4回終了時点で76球(54ストライク)を投げたために降板。その後、ブルペンで10球投げて調整した。

 昨年9月以来の実戦登板となった岩隈は「コントロールを含めて60%くらいかなって感覚でしたけど、76球投げられた。(初回は2失策もあったが)いろんなシチュエーションで投げることができたので、3点取られましたけど、それはそれでよかった。反省点もたくさんあるんで、ここから一つ一つ状態を上げていければと思います」と、ホッとした表情を浮かべた。

 今後は、29日から始まるニューヨークでのヤンキース戦でチームに合流する。