<アストロズ8-9マリナーズ>◇3日(日本時間4日)◇ミニッツメイドパーク

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が今季初先発し、初勝利を挙げた。6回2/3を投げて6安打1四球3奪三振で4失点(自責4)だった。

 右手中指を負傷して故障者リストで開幕を迎えたため、およそ1カ月出遅れた形になったが、ブランクを感じさせない投球だった。シンカーとスプリット、スライダーを巧みに配球しながらアウトを重ねた。失点したのは3回。先頭ゴンザレスに二塁内野安打を許すと、続くビラーに右中間三塁打を浴びて1失点。なおも無死三塁の場面でアルテューベの中犠飛で2点目を失った。だが、その後は再び落ち着きを取り戻し、テンポのいい投球でア軍打線を抑えた。7回表に味方打線が爆発して逆転に成功。7点の大量リードをもらってマウンドに戻った7回裏は、1死からソロ弾を許し、2死一塁としたところで81球(56ストライク)で降板した。

 その後、チームは1点差まで追い上げられたが、なんとか逃げ切った。

 岩隈は「やっと戻れてこれた、という気持ち。ましてや、勝ちがついて今日を終えることができましたので、すごくホッとしてます。とにかく、本当に野手の人に守って打ってもらって助けてもらったな、という思いです」と笑顔を見せた。

 この日がメジャー通算50試合目の先発で、3回に2失点するまで昨季から25イニング連続無失点だった(球団史上5番目に長い記録)。