<レッズ6-5カブス>第2試合◇8日(日本時間9日)◇グレートアメリカンボールパーク

 カブス和田毅投手(33)がメジャー初先発で好投したが、勝敗はつかなかった。5回を投げて5安打1四球3奪三振で1失点(自責0)だった。

 天候不順が予想され、試合開始が35分遅れた。初回に先頭ハミルトンに四球を与えたが、後続を遊ゴロ併殺、三ゴロに打ち取り、わずか12球で3死を奪う上々スタート。すると、味方打線は2回に2点を先制、3回には3点を追加し、和田を大量援護した。フォーシームとチェンジアップを主体にコーナーを突く落ち着いたピッチング。3回と4回はそれぞれ3者凡退に抑える順調ぶりだった。

 だが、5回にピンチが訪れた。先頭シューメーカーの中前打を皮切りに3連打されて無死満塁。次打者を速球で空振り三振とした後、続くハミルトンを浅い中飛に打ち取って三塁走者を走らせなかった。だが、中堅レークの返球を一塁リゾが取り損ねる間に三塁走者が生還(記録は中堅失策)。2死一、二塁となったところで、捕手カスティーヨが好送球で一塁走者を刺し、最少失点で難を逃れた。

 6回から2番手シュリッターにマウンドを譲り、勝利投手の権利を持ったまま87球で降板した。だが、中継ぎ陣が相次いで失点。8回に同点に追いつかれ、初勝利は消えた。打席では、四球、送りバント、投飛だった。

 和田は「すごく緊張しましたけど、自分がこのマウンドに立ちたい、上で結果を残したいという思いで来た。3年掛かってしまいましたけど、ようやくスタートできた。5回で下りてしまったのが、まだまだ自分の信頼のなさ。6回7回と任せてもらえるような投手にならないといけない」と話した。