<ヤンキース3-4タイガース>◇5日(日本時間6日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキース黒田博樹投手は7回3失点と好投したが勝ち負けは付かず、8勝目と、日本人投手としては初のメジャー30球団制覇はならなかった。

 黒田は立ち上がりの1回、ツーシームが甘くなったところをとらえられ、2連打から犠飛で先制を許した。だが、2回以降は立ち直り、スプリットを中心に5回まで4イニング連続で3者凡退と安定した投球を続けた。この間に味方打線が好投手のプライスを攻略し3-1と逆転に成功。タイガースから初白星を挙げる可能性が広がったが、6回にソロ本塁打を浴び、7回は3安打されてついに同点に追いつかれ、3-3の7回終了で降板した。

 イチロー外野手は9回に代走で出場。今季7個目の盗塁を決めた。そのまま5番DHに入り、11回の第1打席は中飛。

 ヤンキースは延長12回、8番アビラに8号決勝ソロを浴び3-4で敗れた。チーム123456789101112計DET1000011000014NYY0110100000003【11回裏】5番イチロー

 投手は右腕ソリア。1死無走者で打席に入り、フルカウントからカットボールを打ち上げ中飛。打率は2割7分1厘【9回裏】2死一塁の場面で、一塁走者ベルトランに代わり、代走イチロー。打席には8番プラード。4球目にイチローが今季7個目の盗塁成功。サヨナラチャンスを作ったが、プラードは空振り三振。延長戦へイチローはそのまま5番DHに入った【8回表】黒田は降板2番手のペタンセスが登板。黒田は7回で降板黒田の投球内容は7回91球を投げ、6安打3失点5三振無四球。防御率は3・97。クオリティースタート(QS=6回以上、自責3以内)をクリアしたが、勝ち負けは付かなかった【7回表】黒田、3安打され同点4番V・マルティネス

 初球のツーシームを三塁方向へボテボテのゴロ。打ち取った当たりだったが、シフトのため遊安。無死一塁5番ハンター

 ツーシームで二飛。1死一塁6番J・マルティネス

 ツーシームで中飛。2死一塁7番カステラノス

 真ん中のツーシームをセンター返しの中前打。2死一、二塁8番アビラ

 スプリットを適時右前打され、同点に追いつかれる。2死一、二塁9番ロマイン

 ツーシームで二ゴロ。ここまで91球。ベンチへ帰った黒田は、今度は帽子を投げつけようとしたが思いとどまり、ベンチ裏へ