ヤンキースのジラルディ監督は復帰戦で好投した田中将大に「次の日の様子を見てからだ」と慎重な姿勢を崩さなかった。しかし「非常に効率的な投球だった。イニングごとに(捕手の)マキャンに様子を聞いていたが、彼もずっと『いいよ』という答えだった」と一安心した様子だ。

 チームは9月に入ってレギュラーに故障者が相次いでいる。それだけに指揮官は「最近いいニュースがなかったが、きょうがそれかな」と口は滑らかだった。

 右翼から見守ったイチローは「何も変わらない感じがした。ピッチャーの感覚は分からないですが、バッターではなかなかそうもいかない」と感心。マキャンも「これまでと同じだった」とうれしそうに振り返った。カーブを効果的に使い、アウトを重ねた配球については「打者の目線を高低で変えたかったから」と説明した。

 田中将との対戦成績で9打数1安打に抑えられているブルージェイズの主砲バティスタは「以前の彼と同じだった。いい投手だ」と評価した。