<ア地区シリーズ:エンゼルス1-4ロイヤルズ>◇3日(日本時間4日)◇第2戦◇エンゼルスタジアム

 ロイヤルズ(WC1位)が敵地でエンゼルス(西地区1位)に2連勝し、地区シリーズ突破に王手をかけた。

 このプレーオフでは、ワイルドカードゲームも含めて3試合連続延長戦で勝利というメジャー新記録も樹立した。

 両軍の先発新人投手が素晴らしい働きをした。エ軍先発シューメーカーがチェンジアップを武器に打者のバランスを崩しにかかると、ロ軍先発ベンチュラは最速102マイル(時速164キロ)を計時する速球で押した。

 先制したのはロ軍。2回先頭ホスマーが右前打と相手失策で二塁に到達すると、1死後にゴードンの中前打で生還した。その後は両軍ともに出塁しながら攻撃の決め手にかけ、スコアボードには「0」が並んだ。

 6回にエ軍が2死から奮起。カルフーンの中前打、トラウトの四球で一、二塁としたところで、3番プホルスがライトに適時打を放って同点に追いついた。

 中継ぎ陣がマウンドに上がってからも投手戦は続き、試合は2夜連続での延長戦に突入。延長11回に1死一塁からホスマーが自身プレーオフ1号となる2点弾を右翼へたたき込み、ロ軍が勝利を手に入れた。

 「2番右翼」で先発した青木宣親外野手(32)は左飛、左飛、左飛、二ゴロで4打数無安打。8回守備からベンチへ下がった。

 青木は「うちらしい野球ができたと思うし、競った状況だと勝てそうな気がする。せっかくアウェーで2連勝したわけですから、この勢いでカンザスで決めたいなと思います」と笑顔だった。