<ア・リーグ優勝決定シリーズ:ロイヤルズ2-1オリオールズ>◇第4戦◇15日(日本時間16日)◇カウフマンスタジアム

 ロイヤルズ青木宣親外野手がワールドシリーズ進出を果たした。

 3連勝で王手をかけていたロイヤルズは初回、エスコバルの果敢な走塁で相手ミスを誘って2点を先制。3回にソロ本塁打で1点差とされたが、先発バルガスを6回途中と早めに降板させ、ヘレラ、デービス、ホランドとつなぐ盤石の投手リレーでオリオールズに反撃を許さず、ポストシーズン8連勝としスイープで85年以来29年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた。

 青木は2番右翼で出場。第1打席で死球で出塁し、貴重な2点目のホームを踏んだ。7回の守備から退き、ベンチで大声を出してチームを鼓舞。9回最後の打者を打ち取るといち早くベンチを飛び出し歓喜の輪に加わった。

 青木は「まだ先はあるが良かった。本当にうれしい。あの2点で勝てるとは思わなかった。投手の踏ん張りに助けられたので、次は打って勝ちたい。(7回からベンチに下がり)自分に出来ることは声を出すことだったので大声を出した。(9回は)ホランドなら抑えてくれると思った。(これからシャンパンファイトがあるが)もう1度、シャンパンファイトをやりたい。初戦をホームで迎えられるので、有利だと思ってやっていきたい」と、21日(日本時間22日)から始まるワールドシリーズを見据えた。

 日本人選手のワールドシリーズ出場は昨年のレッドソックス上原浩治投手、田沢純一投手に続き、12人目。これまではヤンキースの伊良部が1998年にベンチ入り。02年に新庄が初めて試合に出場し、03年以降に松井秀、田口、井口、松井稼、松坂、岡島、岩村がプレーした。09年にはヤンキースの松井秀が日本選手で初となるシリーズ最優秀選手に輝いた。