米大リーグを20年以上けん引したバド・セリグ・コミッショナー(80)が24日、退任日を迎えてAP通信のインタビューに応じ「自分を変えた旅だった。今日の自分が知っていることを1992年に分かっていれば」と任期を振り返った。

 セリグ氏は92年にコミッショナー代行となり、98年に第9代コミッショナーに就任。プレーオフ拡大、交流戦導入などを実行してファンの関心を集めた。右肩上がりの成長で昨年は大リーグ全体で90億ドル(約1兆600億円)の収入を上げた。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)創設など世界戦略を進めたセリグ氏は「私の夢は野球に国際色を加味すること。ビジョンがあるなら他国に球団があってもいい」と北米以外に本拠を置く球団の将来的な参入を期待した。

 最高執行責任者としてセリグ氏を支えたロブ・マンフレッド氏(56)が25日、新コミッショナーに就任する。