「RBIマシン」松井マルチで復活
<オープン戦:ヤンキース4-0レッズ>◇10日(日本時間11日)◇フロリダ州タンパ
【タンパ(米フロリダ州)10日(日本時間11日)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(33)が、オープン戦初安打を含む、3打数2安打1打点と活躍した。「7番指名打者」で出場。2回に初安打を放つと、3回には初打点を挙げる中前適時打。メジャー屈指の「RBIマシン」と呼ばれた男が、帰ってきた。
松井は2回裏、昨年10月7日のア・リーグ地区シリーズ、インディアンス戦以来となる左前打を放った。続く3回裏。打点製造機におあつらえ向きの場面が回ってきた。1死一、三塁。実戦復帰となった9日のツインズ戦では変化球にまったくタイミングが合っていなかったが、この日はカウント0-1から、真ん中カーブを中前へ運んだ。
まだ2試合。今年の調子を占うには早すぎるが、得点圏に走者を置いての勝負強い打撃は、レジェンズフィールドのファンの心をとらえた。トーリ前監督から「RBIマシン」のニックネームを授かったころをほうふつとさせた。
昨年、メジャー5年目で4度目の100打点を達成した。だが、異変が起きていた。通算で2割9分6厘をマークしていた得点圏打率が、2割4分7厘に急降下。03~06年の4年間のデータ蓄積による相手投手の研究と、ひざ痛など自らのコンディション低下が重なり、「クラッチ(勝負強い)」といわれた面影はどこかへ行ってしまった。
その印象をぬぐい去る、中前適時打。「(9日は変化球を打てなかったが)ストライクかボールかの違い。甘く入ってきたボールは打てる。見極めが大事になってくる」と、一貫して調子は悪くないことを説明した。この日は2度出塁し、カウント2-3から自動的にスタートを切る場面や、けん制で帰塁するシーンもあった。右ひざの状態も日に日に向上している。
「結果は出ないより、出た方がいい」と松井。現時点でのレギュラー、デーモン、ジーター、アブレイユ、ロドリゲス、ジアンビ、ポサダがスタメン出場した。9日の試合では「3番DH」だったが、あえなく「7番DH」に降格。それでも「RBIマシン」らしい結果をマークし、開幕スタメンへアピールした。
[2008年3月12日9時45分 紙面から]
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