【ブラデントン(米フロリダ州)26日(日本時間27日)=千葉修宏】引退を表明したパイレーツ桑田真澄投手(39)が、日本担当スカウトなどの役職で、パイレーツに残る可能性が出てきた。開幕の25人ロースターに漏れた桑田は、この日のタイガース戦後に引退を表明。その野球に取り組む姿勢を高く評価するハンティントンGMは、今後も同投手との関係を保ちたい意向を示した。
荷物を車に詰め込み、球場を後にしようとした桑田のもとに、中継ぎを争った24歳の右腕ミークが駆け寄ってきた。手には電話番号とメールアドレスの書かれた紙切れを持っていた。桑田はミークと抱擁すると、「メールするから」と肩をたたいて、別れを告げた。
25日までにハンティントンGMが開幕の25人ロースターを決定。選に漏れた桑田は「今年はメジャーしか考えてなかったですから。気持ちが納得できたんで、ボールを置こうかなと思いました」と引退を決意した。桑田の存在の大きさは、若手投手たちが一番良く知っていた。
この日のタイガース戦に先発したデュークは桑田が「気に掛けている」という「一番弟子」。そのデュークは「(桑田の)最後の日にマウンドに上がれるのを誇りに思って、頑張ってくる」と言い残して登板すると、5回1失点で勝ち投手になった。
ハンティントンGMはこの日、桑田を球団に残す可能性を示唆した。「桑田はまさにプロ中のプロ。グラウンド内外で一級品だった。若手の見本にもなってくれた。これからもずっと桑田と良好な関係を保てればと思う」。球団関係者によると、具体的には駐日スカウトのような立場を検討しているという。
桑田は今後の身の振り方について「そういうことを、たった1年ちょっとしかいなくて言ってもらえるというのはありがたいこと。認めてくれた証拠だと思います。いろいろ話もいただいてますし、ゆっくり考えたい。アメリカのシステムもだいぶ勉強させてもらいましたし、フロントとか裏方さんとかいろいろ見てきましたから、今後に生かせると思います」。メジャー復帰はならなかったが、素晴らしい足跡を残した選手生活。ただ野球人としての挑戦はまだ続く。




