<カブス8-1メッツ>◇22日(日本時間23日)◇リグリーフィールド【シカゴ(米イリノイ州)22日(日本時間23日)=鈴木忠平、佐藤直子通信員】新人王、オールスターも夢じゃない!?
カブス福留孝介外野手(30)がメッツ戦で3打数3安打2四球と大暴れ。メジャー史上2球団目となる球団通算1万勝王手に貢献した。前日から7打席連続出塁と好調の福留に対して地元メディアはヒートアップ。早くも新人王獲得、さらには球団史上52年以来となるルーキー野手での球宴出場へと報じた。
福留の打球はぐんぐん伸びて中堅フェンスを直撃した。7回、あと少しで本塁打という強烈な二塁打で今季3度目の3安打猛打賞を決めた。二塁ベース上の背番号「1」へ本拠地ファンの大声援が降り注いだ。第1、第2打席はともに3球目を右前へ。1打席に要する球数がリーグで最も多い福留が、この日は早いカウントからヒットを放った。
「きょうは早いカウントから勝負に来るだろうなと思っていた。それが前に飛んだのが今日で、飛ばなかったのが昨日まで。明日の朝、起きたらこの感触を忘れてないといいね」とニッコリだ。
前日、2打席で19球を投げさせられた上に2安打を浴びたメッツ投手陣がストライク先行でくることを予測した。そして狙い通りに打った。待つだけでなく狙い球なら初球から快打する福留に相手投手はお手上げ状態だ。2四球も記録し5打席すべて出塁。前日の試合から7打席連続出塁となった。
試合後、地元メディアから「たった1人の選手が加わっただけで、ここまで打線に破壊力が増すのはなぜか」と質問が飛んだ。大物打者をそろえながらも昨季は1試合平均得点が4・64点だったが、今季は6・3点と打線につながりをもたらした。そんな福留に対し、周囲の期待は高まる一方。シカゴ・トリビューン電子版は捕手ソトと並び「新人王の有力候補」と報じ、早くも「このまま活躍すれば球宴出場の可能性もある」という声さえ上がった。
カブスの新人野手で球宴出場となれば52年のトビー・アトウェル以来、56年ぶりの快挙。ナ・リーグ外野手部門はグリフィー(レッズ)、ホリデー(ロッキーズ)、カルロス・リー(アストロズ)らスター選手がそろうが、周囲に気の早い期待をさせるほど福留の活躍は衝撃的だ。
現在は単身赴任だが、昨年12月に誕生した長男颯人くんが順調に育っていることから6月に和枝夫人とともにシカゴに移住することが決定。生活環境が安定すれば、夏前には今以上の活躍が予想される。新人王に加え球宴出場の目標も現実味を帯びてくる。23日(同24日)は昨季のリーグ王者ロッキーズと敵地で対戦。球団通算1万勝がかかる歴史的な試合にも、福留は「へえ、そうなの」とマイペースだった。



