<インディアンス3-2マリナーズ>◇1日(日本時間2日)◇プログレッシブフィールド
【クリーブランド(米オハイオ州)5月1日(日本時間2日)=木崎英夫通信員】マリナーズ・イチロー外野手(34)はインディアンス戦で3安打し、日米通算2903安打で野村克也(現楽天監督)を抜いて史上2位に浮上した。8年連続200本安打、張本勲が持つ歴代1位の通算3085本安打への通過点。今季4月は打率2割5分2厘と不調だったが、5月には現役最高の月間打率3割7分をマークしたことがあるイチローが加速する。
「助走期間」と位置付ける4月が終わって、イチローが一気にペースアップした。相手先発バードに1打席目は遊ゴロだったが、2打席目に右前打、3打席目に左前打と打ち分けた。この時点で野村克也の通算2901を抜いて単独の2位へランクアップした。
それでもイチローは「ふ~ん、(という感じ)やね」とあっさりしたもの。それだけ「2位」の数字には無関心だった。うなずく間が長かったのは、頂点以外意識していないことの表れだった。その意識が、次の打席への意欲をもかきたてた。9回、先頭で回った第4打席、ベタンコートから右前打。21試合ぶりの3安打猛打賞を決めた。
守備、走塁でもエンジン全開だ。4回1死二塁。ペラルタの浅いライナーに突進し好捕した。「そこは“におい”だね」とニヤリ。さらに2死二塁からガーコの中前打で本塁へ突っ込んだ走者を、本塁へワンバウンドのレーザービーム返球で刺した。2試合連続今季3個目の補殺。「後ろ体重投げたので、あの走者でないと厳しかった。そういう意味で今日は僕のゲームですよね」。9回には三盗を敢行。相手三塁手の失策を誘って、同点のホームを踏んだ。
投手陣が延長11回に1点を許し今季初の延長サヨナラ負けを喫したが、イチローには5月好スタート。走攻守でらしさが出た試合だった。



