<ヤンキース5-1マリナーズ>◇2日(日本時間3日)◇ヤンキースタジアム
【ニューヨーク2日(日本時間3日)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(33)が「勝利打点」の活躍で、チームの連敗を「3」で止めた。今季ここまで得点圏打率2割台前半だった男が、1回一、二塁の好機に左前適時打。意地の一打で、連続試合安打も「12」に伸ばした。
格好良い当たりではなかったが、気迫で運んだ。1回裏2死一、二塁。「5番左翼」でスタメン出場の松井に、いきなりチャンスが回ってきた。カウント2ストライクから、左腕ビダードの高め88マイル(約142キロ)直球をフルスイング。バットを折られながらも、左前へ落とした。
これが先制の適時打となった。ヤ軍はその後もカブレラ、エンスバーグの安打などで着実に加点。先発王の好投もあり、そのまま逃げ切った。試合後、「高めのボール球でしたけど、ああいうヒットは好きです」とニンマリだった。
それには訳がある。今季、打率こそ3割を超えているが、好機に極端に弱かった。得点圏打率はこの試合の前まで2割2分2厘。DHとしての球宴出場を争っているオルティス(レッドソックス)は同3割5分3厘。トーミ(ホワイトソックス)は同4割と、勝負強さの面で、2人に完全に差を開けられていた。
そんな中で出た、貴重な一打。「バットの出が悪いとああいうヒットは出ない。スイングの軌道という意味では悪くない。あのヒットは良い兆候だと思う」と、今後の調子の上昇を自ら予想した。
この日は4打数1安打で、打率は3割1分3厘。連続試合安打を「12」に伸ばした。単年での自己最長の14試合(07年7月3日~19日)まで、あと2。シーズンをまたに掛けた16試合(05年9月26日~06年4月13日)にも、あと4に迫った。
ジラルディ監督は「メルキー(カブレラ)と松井は、ずっと安定している」という。だがニューヨークは、リーグMVPのロドリゲスですら、プレーオフなどの大舞台で打てなければ批判される街だ。松井が安定しているのはだれもが分かっている。何とか左前に落とした一打をきっかけに、持ち前の勝負強さを取り戻したい。



