<ヤンキース3-5インディアンス>◇6日(日本時間7日)◇ヤンキースタジアム
【ニューヨーク6日(日本時間7日)=千葉修宏】首位打者が見えた。ヤンキース松井秀喜外野手(33)がインディアンス戦で、シーズン自己最長となる15試合連続安打を達成した。「4番DH」で出場し、3打数3安打1四球と全打席で出塁した。試合は3番手チェンバレンの乱調で逆転負けを喫したが、打率3割4分2厘でア・リーグ2位にまで浮上し、首位ビクトル・マルティネス捕手(インディアンス)に5厘差に迫った。
振ればヒットが出る。真骨頂は1回裏1死一、二塁の場面。松井はカルモナの86マイル(約138キロ)外角低めのチェンジアップをすくい上げるように打った。「強い打球だったし、泳がされずにしっかり打てました」。中前への力強い当たりでシーズン自己最長の15試合連続安打(シーズンをまたぐ最長は05年9月26日~06年4月13日の16試合連続安打)をマークした。
その後も四球、右前打、左前打と広角に打ち分け、3打数3安打で打率は3割2分4厘から3割4分2厘へ。今季初の3試合連続マルチ安打でア・リーグ2位にまで浮上した。出場31試合終了時点でこの打率は驚くべき数字だ。過去に3割を超えたのはメジャー2年目の04年(3割2厘)の1度しかない。7日(日本時間8日)でメジャー初の打率トップに立つ可能性が出てきた。
ここまでは完全に、率を残せる打者として「変身」したと言える出来だ。試合前フリー打撃から、体を突っ込まず、丁寧にレフト方向へ打つことを繰り返してきたことで、これまで以上に精度の高い広角打法をものにしている。昨年25本を放った本塁打は4月25日のインディアンス戦で4号を打ってから36打席出ていないが、ロング打撃コーチも「ヒデキの本塁打の数はまったく関係ない。いかにレフト方向に打てるかなんだ」と、評価する。
この日は3番手で8回から登板したチェンバレンが、まさかの大乱調。2四球で2死一、二塁とし、代打デルーチに逆転3ランを浴びた。松井の活躍もむなしくヤ軍の連勝は3でストップ。勝率も再び5割に逆戻りとなった。松井は「複雑?
っていうか、負けは負けです。自分が活躍しようが、しまいが」と、ぶぜんとした表情で球場を後にした。自分が打てなくても、チームが勝つ方がいいと公言してはばからないバットマンの信念がうかがえた。



