<ヤンキース0-3インディアンス>◇7日(日本時間8日)◇ヤンキースタジアム
【ニューヨーク7日(日本時間8日)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(33)がア・リーグ首位打者に立った。インディアンス戦の2回に遊撃うしろに幸運なポテンヒットを飛ばして連続試合安打を16に伸ばし、打率3割3分9厘とした。3打数無安打だったイ軍4番ビクトル・マルティネス捕手(29)ジョー・マウアー(25=ツインズ)を2厘上回り、10試合消化以降ではメジャーで初めて打率リーグトップとなった。チームは相手先発左腕リーを打ちあぐねて連敗となり、松井の表情もさえなかった。
メジャー6年目で初めての経験だった。2回1死走者なし、松井は4月の月間最優秀投手リーのカーブを強振した。当たり損ねの打球は遊撃後方へポトリと落ちた。「バッティングとしては決して良くないですけど、良いところに落ちてくれた感じ」という幸運なものだったが、打率3割4分8厘となりリーグトップに立った。本塁打、打点を含めても初の首位だった。
シーズンの連続試合安打も16に伸ばして自己最長記録を更新し、05年9月26日~06年4月13日の2季をまたにかけた自己最長にも並んだ。その後の3打席は凡退したが、打率3割3分9厘となり2厘差で前日首位のマルティネスを抑えた。
松井には、現時点での連続試合安打も首位打者もあまり意味はない。「今日が最終戦だったら良かったなと思うぐらいですね。落ちないように頑張ります。やはり一番の目標は勝つことですから。自分が良いプレーをすることは大切ですけど、やっぱり勝つことの方が大切じゃないですか」と悔しそうに言った。
昨年のプレーオフ地区シリーズで敗れている宿敵インディアンスに連敗。松井にとっては6回2死二、三塁の場面で、リーの内角から真ん中に入ってくるハンガーカーブに空振り三振したことが許せなかった。「チャンスで三振した場面が残念でした。せめてファウルにしたかった」と唇をかみしめた。ジラルディ監督も記者会見で真っ先に「あのチャンスに、ウチで一番打席に立って欲しい打者に打順が回ってきたんだが、カーブを決められてしまった」と敗因に挙げた。
勝負強く、昨季は打点を飲み込むという意味で「パックマン」という愛称を授かった松井だが、今季はヒットがなかなか勝利につながらない。今回の16試合は7勝9敗と2つも負け越し。現在の順位も借金1の3位で、東地区首位のレッドソックスには4・5ゲーム差をつけられている。
8日の試合後は、タイガース、レイズとの対戦のため再び遠征に出る。松井は「(イ軍に)3連敗はしたくない。勝って遠征に出られるようにしたい」。パックマン復活へ。次戦に気持ちを切り替えた。



