<マリナーズ0-2レンジャーズ>◇7日(日本時間8日)◇セーフコフィールド
マリナーズがまた負けた。西地区最下位を争うレンジャーズに0-2で完封負けして借金は今季最多の7に膨れあがり、ついにリーグ最低勝率4割へと陥落した。イチローは「ついに来ましたか」と厳しい現実を受けとめた。ここ7試合の成績は1勝6敗。この間の1試合の平均得点はちょうど2点の貧打が浮き彫りになっている。
この日も2安打に封じ込まれたが、イチローは7試合連続安打で気を吐いた。6回2死走者なしでの第3打席、パディーヤが投じた3球目、151キロの真ん中低め速球を真芯で中前へ打ち返した。5月に入り26打数11安打打率4割2分3厘、7盗塁と孤軍奮闘している。
この日の快打は前の2打席に伏線があった。「最初ですからね、分かんないですけど。でもあの人のやってきたことを見れば明らかですよね」。故意と受け取れる死球の多さで悪名高きパディーヤから、いきなり初球を右太ももをかすめられ第1打席は今季初の死球で歩いた。投球フォームまで極端に遅くし人を食ったような52マイル(約84キロ)超スローカーブを引っかけたのが第2打席。中前打は打者としての意地だった。
「出て流れをつくれる選手って限られてますから、それが僕であることは間違いないと思ってるんでプレッシャーをかけていってもいるし、僕は」。投手との勝負の先にはチームを背負う自分がいる。「背負わないようになんていう僕がいるわけないじゃん。やりますよ」。チーム浮上のけん引役の自覚は十分だ。(シアトル=木崎英夫通信員)




