<パドレス3-2ロッキーズ>◇10日(日本時間11日)◇ペトコパーク
故障知らずの「精密機械」が史上9人目の350勝目を刻み込んだ。パドレスの先発右腕グレグ・マダックス投手(42)がロッキーズ打線を6回3安打1失点(自責0)と封じ込め、王手をかけてから5度目のトライで大台に到達した。
輝かしいキャリアにまた勲章が加わった。6回に自らの失策により初失点を喫したが、わずか68球と余力を残してブルペンに託した。記念の白星よりも「チームの状態が悪いから何としても勝利が必要だった。今夜が新しいスタートになってくれたらね」と5連敗を止めることに必死だった。
メジャー23年目を迎えても第一線を走り続ける。持ち球に「直球」はなく、微妙な変化をつけ、絶妙なコーナーの出し入れを武器に、連続2ケタ勝利は昨季で前人未到の20年目に到達した。故障者リストには02年の開幕時に約2週間入っただけしかない。投球スタイルとコンスタントな働きで「精密機械」の異名を持つが、むしろメジャーで浸透するのは名前をもじった「Mad
Dog(狂犬)」。あくなき勝利への執念が、今でもレッドソックス松坂らの尊敬を集める。
マダックスは「トレブ(ホフマン)からウイニングボールをもらった。すごいね」と喜びつつも、「ボールは集めない主義。子供にあげちゃうから、どこかに行っちゃうかもね」。現役続行の道が事実上閉ざされるクレメンス超えも、時間の問題だ。



