<レイズ5-4レッドソックス>◇30日(日本時間7月1日)◇トロピカーナフィールド

 【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)=四竈衛】開幕以来、快進撃が続く首位レイズが、2位レッドソックスとの首位決戦で1点差で競り勝った。球団史上最速ペースで50勝に到達。メジャー最高勝率を維持し、ゲーム差を「1・5」に広げた。

 因縁の相手に、一歩も引くわけにはいかなかった。前回の直接対決では、死球合戦のあげく、6月5日には両軍ベンチ総出の大乱闘に発展した。その際、騒動に加わったとして3試合の出場停止処分を受けた岩村明憲内野手(29)は、この日まで欠場。それでも、若いレイズは、前年覇者相手に常に先手を取った。乱闘の際、引き金となる死球を与え、パンチの応酬に転じた先発シールズが、この日は7回途中まで2失点と好投。「これがホームアドバンテージ。モチベーションも高かったし、楽しかったよ」。怖いもの知らずの26歳は、涼しい顔で笑った。

 今季は敵地ボストンでは6連敗しながら、本拠地では無傷の4連勝。きょうからは、処分明けの岩村が「1番二塁」で復帰する。「相手もなかなか落ちてきませんからね」。落ちてこない宿敵は、直接たたき落とすのが、手っ取り早い。