<カージナルス1-7カブス>◇6日(日本時間7日)◇ブッシュスタジアム
【セントルイス(米ミズーリ州)=佐藤直子通信員】カブス福留孝介外野手(31)が、メジャー1年目でオールスターのファン投票ナ・リーグ外野手部門3位で出場を決めた。日本人野手としては、イチロー外野手(マリナーズ)、松井秀喜外野手(ヤンキース)以来3人目の栄誉。ナ新人外野手で先発出場は1956年、フランク・ロビンソン(レッズ)以来52年ぶりの快挙となる。センターでの出場予定で、ア・リーグのイチローとの“中堅対決”も見ものだ。
普段は喜びをあまり表に出さない男が、晴れやかな笑顔を浮かべた。
「素直にうれしいですね。こっちに来た時は選ばれるとは思っていなかったので、本当にうれしいです」。ファン投票で選ばれた意味は大きい。16球団あるナ・リーグでわずか3人の外野手のみが味わえる栄誉。ブラウン外野手(ブルワーズ)、ソリアーノ外野手(カブス)に次ぐ3位で、約300万票の支持を得たことは、全米の野球ファンに認められた証しだ。「球宴出場はファンの方々が選ぶもの。自分は選ばれるような選手であるようプレーするだけ」と言い続けてきただけに、ファンの気持ちが心に響いたのだろう。
開幕戦の同点3ラン、スポーツ・イラストレイティッド誌の表紙、3割前後を維持する高い打率に抜群の選球眼。100年ぶり世界一を目指すカブス好調の裏に、ファンは新戦力福留の存在を感じている。日本の球宴では6度選出された(5度出場)が「(球宴では)あまりよくないんだよね」といい、球宴にはあまりよい印象はないという。だが、「日本とは違った雰囲気でしょうし、(実際に)グラウンドに立てるんで、それを自分の肌で感じて楽しみたいな、と思います」と話した。
現在の体調については、言い訳をしないが、いまだに左ふくらはぎの状態は思わしくない。だが「出たくても出られない選手がいる。休みを返上してでも出るのはいいこと」と、千載一遇のチャンスを存分に楽しむつもりだ。
ナ・リーグ新人外野手が先発出場するのは、52年ぶりの快挙となる。中堅での先発が予定されており、イチローと“日本人センター対決”ともなる。舞台となるのは、今年で85年の歴史に幕を下ろすヤンキースタジアムだ。「行けないと思っていたヤンキースタジアムにも行ける。最後の場所に行けるのはいいこと。みんなが1度はプレーしているところでしょうし」。往年の名選手たちがプレーした伝統の球場での球宴の歴史に、“フクドメ”の名前を刻む時がやってきた。



