【ニューヨーク15日(日本時間16日)=千葉修宏】左ひざ痛で故障者リスト入りしているヤンキース松井秀喜外野手(34)が、シーズン中に手術を受ける可能性が強まった。タンパでの調整中に左ひざの腫れが再発した松井はニューヨークへ戻り、18日に再検査を受けることになった。キャッシュマンGMは「確実に(手術に)近づいている」と明言、手術に踏み切れば今季のプレーは絶望、来季復帰に向け備えることになる。松井の抜けた穴を埋めるため、バリー・ボンズ(前ジャイアンツ)やリッチー・セクソン(前マリナーズ)獲得のうわさも出ている。

 松井がフロリダ州タンパのマイナー施設からニューヨークへ呼び戻されることになった。リハビリを続けてきた松井は2日連続で打撃練習を回避した。アイシングなど、ひざの治療だけで施設を後にした。16日もタンパの施設でひざの治療を行った後、一両日中にもニューヨークへ戻り、18日に再検査を受ける予定だ。

 松井本人は「深刻ではないです。前にも言いましたけど、一進一退を繰り返しながら良くなっていくと思っています。そういう意味ではなかなかすぐには良くならない気はしますけど。(手術を)してしまったら(今年は)プレーできないわけですから、シーズン中は避けられればいいとは思います」と話した。

 だが、ニューヨークのヤンキースタジアムでは、晴れやかな球宴の舞台の雰囲気とは裏腹に、キャッシュマンGMの表情はさえなかった。「左ひざがまた腫れあがってきている。金曜日にチームドクターのハーション医師に診てもらい、新たな治療プランを考えようということだ。医師が手術が必要だと考えればそう対応するし、別の手段を推薦するなら、そちらを優先する。とにかく金曜日に医師に診てもらうまでは何とも言えない」と話し、力なく首を振った。「まだ手術をするかどうか判断する段階ではない」と前置きしながらも、「確実に(手術に)近づいている」と明言した。これまでアイシング等で炎症を抑えていたひざが腫れたことで、五分五分だったシーズン中手術の可能性が、より現実的になったことを示唆した。手術をすれば今季は絶望となり、来季の早期復帰へかじをきることになる。

 ニューヨークの地元紙では早くも松井と、左肩を痛めているデーモンの不在を埋めるためのトレードが報じられている。キャッシュマンGMは「まず松井のケガを治す可能性を考える方が先だ」と否定したものの、ボンズ(前ジャイアンツ)ら獲得のうわさも浮上している。

 これまでキャッシュマンGMに比べ、松井の戦列復帰を楽観的にとらえていたジラルディ監督の気持ちにも変化が見えた。同監督は「ひざの腫れ?

 それは良い知らせではない。すぐに彼が戻ってくるのを期待しないほうがいい」。

 今季は現有戦力で戦い、来季の松井に期待する-。チームはそんな流れになってきている。