【タンパ(米フロリダ州)7日(日本時間8日)=千葉修宏】左ひざ痛で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース松井秀喜外野手(34)が、DL入りした6月27日以来となるランニングを再開した。まだジョギング程度の速度だが、このままひざの腫れが戻ることなく走り込むことができていけば、実戦へ進める可能性が出てきた。
屋外フリー打撃の後、松井はトレーナー、カーロン通訳らとヤ軍マイナー施設グラウンドの右翼方面へ歩きだした。芝の上まで来ると、ゆっくりと中堅方向へジョグ。塁間程度の距離を、足裏で芝の感触を確かめるように軽く6本走った。「あのぐらいだったら問題なかったです。これで何も問題なければ多少前進したんじゃないかなと思います」。練習後は、ややホッとしたように笑顔を見せた。
6月27日。ヤンキースタジアムの右翼付近でトレーナーらが見守る中、同じようにランニングを行った。左足を引きずりながら、苦しそうに走る姿を見て、首脳陣はDL入りを決めた。あれから約1カ月半。まだまだジョグ程度だが、ひざを腫らすことなくランニングにまでたどりついたことに意味がある。
この日は「とりあえず40~50%ぐらいで走れということだったんで」とスピードは抑えたが、今後は速度とともに左右の動きや、止まったり、走ったりする緩急などを徐々に加えていく。ひざが大丈夫だと判断されれば、実戦へ移行する。
右ひざ手術明けだった今春。ジョグ程度しかできない足の状態でキャンプインし、オープン戦でプレーできるようになるまで、約1カ月かかった。あの時とは状況が違うが、キャッシュマンGMやジラルディ監督ら首脳陣は、8月中の復帰をメドに、松井を焦らせるつもりはない。
走りに比べ、バットの鈍りはそれほどではない。この日は2日連続となる屋外フリー。3セット計58スイングで10本塁打を放った。普段の試合前練習では、自分の打撃のポイントだけを考え、本塁打数にはこだわらない男が、しゃかりきに振り込んだ10本。右翼フェンス後方ではファンが楽しそうに打球を追っていた。



