<ホワイトソックス15-3マリナーズ>◇20日(日本時間21日)◇USセルラーフィールド

 マリナーズ・イチロー外野手(34)がホワイトソックス戦で3安打を放ち、今季166安打とした。シーズン200安打まであと34本で、残り試合は36。1試合1安打ペースを下回っても大台に届く状況に持ち込んだ。

 1本目は1回に低めのカーブにうまくバットを合わせ、投手の足元を抜く中前打。2本目も低めの球を二遊間へ。好捕した二塁手が懸命の送球を見せたが「(送球が)ワンバウンドになったらヒットになると思っていた」と自信を持って一塁を駆け抜けた。

 この日の先発フロイドは相性の良い投手。しかし、「圧倒的に優位に立つというのはあんまりないよね。12、13勝しているピッチャーに対して」と話し、結果は紙一重と強調した。

 投手が左腕のラミレスに代わった7回の第4打席も、高めの速球を打って遊撃内野安打。ア・リーグ安打数でトップのペドロイア(レッドソックス)に1本差の2位につけた。「安打数は1番がいいなあとは思ってるけどね。取りあえず上にいたらそこを目指してるよね」と話した。

 この日は目の前でグリフィーが歴代5位に並ぶ通算609号を放った。イチローも「まれな存在。成績とか数字とかは別に、プレーできれいであるっていうことは、その人を評価するときの僕の一番の項目」と、自らのプレーと照らし合わせるように話していた。