<ヤンキース3-7レッドソックス>◇26日(日本時間27日)◇ヤンキースタジアム

 【ニューヨーク=千葉修宏】ヤンキースの自力プレーオフ出場が消滅した。ワイルドカード(WC)争いトップのレッドソックスに完敗して6ゲーム差をつけられ、自力でレ軍を上回ることができなくなった。4打数1安打の松井秀喜外野手(34)も、8回裏無死一、二塁の好機に岡島から見逃し三振を喫した。14季連続のプレーオフ進出が遠くなるふがいない戦いぶりに、スタンドのファンからはブーイングが飛んだ。

 痛い1敗だ。4点を追う8回裏。松井は岡島相手に粘った。だがカウント2-3からの8球目。78マイル(約126キロ)外角カーブがストライクとコールされると天を仰いだ。8、9回と無得点で試合終了。松井は静まりかえるロッカー室で「ボール気味ですけど、取られる時は取られるから、仕方ないですね」と悔しそうに話した。

 WCトップのレッドソックスとの直接対決は残り5試合。この日で6差となり、自力で上回ることが不可能となった。球場には「終戦ムード」が漂い、ジラルディ監督の「ただの1敗にすぎない。明日はまた新しい1日。ウチのチームは勝ちを重ねる能力があるんだから、やるしかない」というお決まりのセリフが、いっそうむなしく響いた。

 ヤ軍は95年から13年連続プレーオフ出場中。だが久しぶりに寂しい10月となりそうだ。左ひざを痛めて戦線離脱した松井をはじめ、2年連続19勝のエース王、先発の柱に成長してきたチェンバレン、右肩痛の正捕手ポサダら、ケガ人が続出しては勝負にならない。レイズのロンゴリアやレッドソックスのエルズベリーらのような、生きの良い若手の台頭も少なかった。

 故障者リスト(DL)から復帰後の松井の調子も上向かない。松井にとって、6月22日以来の復帰後初の本拠地試合となったこの日は、第1打席でナックル使いウェークフィールドから右前打したが4打数1安打。DL後の成績は26打数5安打の1割9分2厘と低迷。バットを動かしながらタイミングを取り、テークバックでバットのヘッドを頭の後ろ側に入れて、その反動を生かす本塁打仕様のフォームで2本塁打はマークしているが、安定感は欠いている。

 松井は自力プレーオフ消滅について知ると「厳しいのはわかりきっていることですから。明日また頑張るだけです」と声を強めた。ヤ軍の現状に対するもどかしさが表れていた。