<レイズ7-5ヤンキース>◇4日(日本時間5日)◇トロピカーナフィールド
【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)=千葉修宏、木崎英夫通信員】レイズの岩村明憲内野手(29)がヤンキース戦で2試合連続の適時打とマリナーズ・イチローを抜きリーグ4位タイとなる今季7本目の三塁打を放ちチームの9月初勝利に貢献した。ヤ軍との連敗を4で止め、2位レッドソックスとのゲーム差を3・5に広げた。初優勝へ向け、大きな1勝となった。
プレーオフをにらむレ軍にとって9月の同一カード3タテは絶対阻止しなければならなかった。その強い気持ちを形にしたのが2回のビッグイニングだった。打者10人を送る6安打5点の猛攻に岩村も加わった。1死三塁で先発ラズナーの初球、内角140キロのカッターを中前にはじき返す2試合連続の適時打で3点目をたたき出した。
「ピンチになるとカットボールに頼ってくるだろう」と狙っていた。軌道の違うカッターを内外角に動かしカウント2-1からの勝負球にまたもカッターを使った配球を1打席目の見逃し三振から得ていた。
8回の第5打席では、左中間を破る当たりで一気に三塁まで走った。7回、足の遅いナバロが浅めの中前打で二塁から本塁に突っ込み間一髪のアウト。ここでガードナー中堅手の弱肩を見極めていた。「ナバロがホームで刺されたのもツーバウンドかスリーバウンドぐらいのゴロだったからね。たぶん普通のセンターなら止まってるかな」。二塁ベースを蹴る手前でガードナーがボールを追うのを確認して三塁を陥れた。その後、2番アップトンの中犠飛で貴重な7点目のホームを踏んだ。毎打席での1球を無駄にしない意識と抜け目のない観察眼が結果を生んだ。
9回にジータ、A・ロドリゲスの2連発が出て5失点したが、7-5で逃げ切った。今日5日からはプレーオフの可能性を追うブルージェイズ、レッドソックス、ヤンキースと敵地で戦う修羅場のロードが始まる。打席数(551)安打数(154)出場試合数(132)ともチームトップの岩村が初のプレーオフ、初の地区優勝へけん引役となるのは言うまでもない。



