<マリナーズ8-7レンジャーズ>◇10日(日本時間11日)◇セーフコフィールド【シアトル(米ワシントン州)=木崎英夫通信員】イチローのカウントダウンが始まった。マリナーズ・イチロー外野手(34)がレンジャーズ戦で今季3度目となる4安打の固め打ちで、8年連続の200安打へあと10本とした。残り試合はあと18。日米通算の安打数で張本勲氏の持つ日本プロ野球記録3085本を超えるにはあと26安打必要だが、今季中の達成にも望みをつないだ。

 独特の感性を働かせた4本目のヒットで目標到達への手応えを確信した。カウント1-1から外角146キロの速球を打って、遊撃マイケル・ヤングの右横へ内野安打。

 試合は午後1時40分開始のデーゲーム。7回にはバックネットの影がマウンドへと迫りつつあった。投球の軌道が見えにくい中でも、イチローは対応した。

 「なんとなく捕らえていくっていうことだね。野球のボールの大きさでは捕らえないっていう感じかな。じゃないとリスクがある。僕はそう考えてる」。報道陣からの「ボールを大きくするということか」との質問には「そうだね。じゃないとリスクがある。まぁ僕はね。僕はそう考えている」とイチローにしかない感性でとらえた。この1打で、この日4安打。今季190安打となった。 「最後の1本はやっぱおっきいよね。普通でいくとあそこで出ないと、『明日のゲームで190は到達したい』っていう感情になるでしょうから。それをその1日前にクリアしたのはもの凄くおっきいね」。

 3本を出した後の4本目は出しにくいという経験からの持論があるだけに、190本目を明日に引き延ばさず一気の4本締めで終わらせたことの充実感を味わっていた。

 「そもそも3安打以上の計算はしないですから、この時期に来ると。2本の計算はしても3本以上という計算はするとリスクになるので。そこで4本は大き過ぎるわね、これ」。

 この日、同じ西地区ではエンゼルスの優勝が決まった。惨敗したマリナーズの中で、イチローはモチベーションを維持する。残り試合はあと18。10本は完璧に安全圏内だが、200本の先にある張本勲氏の日本プロ野球記録3085本超えにも可能性をつないだ。

 この日の4本で今季214安打ペース。「張本超えは216安打が必要で、あと2本足りないペース。それをどう超えるかは明日に引き延ばさない完全燃焼の毎打席が答えを導く。