<レッドソックス5-4インディアンス>◇23日(日本時間24日)◇フェンウェイパーク

 【ボストン(米マサチューセッツ州)=山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(28)が、2年連続プレーオフ進出に歓喜した。インディアンスの22勝左腕、クリフ・リーから5回までに5点をもぎ取る執念で最後のハードルを突破した。試合終了後の松坂は真っ先にマウンドへと飛び出し、誰彼となく抱き合った。

 「シーズン当初は、まずはこれを目標にしてきた。10月に(日本へ)帰るのは寂しいし、これからまた野球ができることが幸せです」。昨年4度も経験したシャンパンファイトだ。「今年は思う存分楽しめます」。クラブハウスでは競泳用のゴーグルを用意し、慣れた振る舞いで同僚とアルコールのシャワーを浴びた。

 ここまで堂々の18勝、勝率9割で歓喜の瞬間を迎えた。公式戦のチーム躍進を先導した実感もある。登板28試合のチーム成績は23勝5敗、チーム貯金「27」のうち「18」を松坂が引き出したといっていい。「去年と比べて1年がとても早く感じた。1年目はいろいろありすぎました」と振り返った。8月以降3勝と苦しんだ昨年と違い、今年は同時期に無傷の7勝。満足度の高い1年をかみしめた。

 26日(同27日)のヤンキース戦登板を最後に、プレーオフに突入する。「相手はどこでもいい。これからの10月は短い期間でも、とてつもなく濃い日々になる。まだまだたくさん(シャンパンファイトを)したいです」。缶ビールをひと息で飲み干す勢いが、この1年の松坂を象徴していた。