メジャー挑戦を表明している新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22=横浜商大高)の関係者が、米大リーグのマリナーズ、ブレーブスと4日に接触することが1日、分かった。10月30日のドラフト後、大リーグ関係者と接触するのは初めて。同チームの大久保秀昭監督(39)が米球団との交渉について「4日にブレーブスとマリナーズ2球団のスカウトに会う」と明かした。

 田沢は都市対抗の優勝に貢献した本格派右腕で、ドラフト会議の目玉になるはずだった。しかし9月11日にメジャー挑戦を表明し、国内12球団に対してドラフトでの指名回避を要望。強行指名する球団はなく、メジャー球団との交渉が可能になっていた。大久保監督はこれまで「ドラフトが終わったら話したいという球団が2、3ある」としていたが、日本国内に駐在スカウトを置く2球団が先陣を切って“田沢詣で”に訪れる。

 田沢は13日に開幕する日本選手権(11日間=京セラドーム大阪)への出場を控えており、本格的な交渉は大会終了を待ってからになる予定だ。今回、田沢は2球団のあいさつには同席せず、大久保監督が会うことになる。これから大久保監督らと代理人を決めるなどの話し合いを持つ予定で、田沢は「1歩1歩、進めていきたい」の考えを示しており、年内合意をメドに今後の交渉を進めていくことになりそうだ。