【ニューヨーク11日(日本時間12日)=千葉修宏】ヤンキースが「100億円補強」を宣言した。この日、共同オーナーのハル・スタインブレナー氏が、ヤ軍と米シスコ社が市内で行った新球場のハイテク設備についての記者会見に参加。その後、「例年通り、世界一へ最善の方法をとる。それが大金を使うということなら、そうなるだろう。我々のチーム哲学は変わらない」と宣言した。

 今季開幕時のヤ軍総年俸はメジャー1位の約210億円。だが今オフ、年俸23億4000万円のジアンビの来季契約を見送り。同じくFAとなったペティットの年俸16億円、アブレイユ16億円、I・ロドリゲス12億4000万円、ムシーナ11億円、パバーノ11億円、マルテ2億円も宙に浮き、約100億円を補強に回せる状態となっている。

 このあおりを食らいそうなのが来季もDHの松井秀喜(34)。左腕サバシア(前ブルワーズ)、一塁ティシェイラ(前エンゼルス)、外野ラミレス(前ドジャース)の「FA最強トリオ総取り」が現実味を帯びてきた。ラミレス左翼なら1番を打てるデーモンがDH。ティシェイラのDH起用もあり、松井の出場機会は激減する。どうなるヤンキース-。