<社会人野球日本選手権:JR東海3-2新日本石油ENEOS>◇22日◇京セラドーム大阪◇準決勝
メジャー挑戦する新日本石油ENEOS(神奈川)田沢純一投手(22=横浜商大高)が2-3でJR東海(愛知)に敗れ、社会人最後の公式戦を終えた。同点の7回1死一、二塁から登板し、決勝打を浴びた。今後メジャー球団との本格交渉に入り、今月中にも進路先を決断する。まだ交渉していないレッドソックスとは、早ければ23日にも接触する見込みだ。トヨタ自動車(愛知)は7-0で日本生命(大阪)を破り決勝進出した。
反撃を信じて三塁側ベンチ前でキャッチボールしていた田沢に、もう登板の機会は訪れなかった。9回裏2死三塁のチャンスをつくったが、1点が遠い。グラブを付けたまま、社会人最後の整列に向かった。
同点の7回1死一、二塁から連投のマウンドに上がった。犠打後、5球連続直球勝負のあとにフォークを選択した。「もう少しボールに投げたかった」。カウント2-1からコツンと合わされた打球が三遊間を抜けた。「0点に抑えるために自分がマウンドに行った。監督の期待に応えられなくて残念」と悔やんだ。
2試合連続完封で4強に導き、連投をこなした。20年ぶりの全国2冠は逃したが、誰も田沢を責める者はいない。大久保秀昭監督(39)は「何十回と成功してきて、たった1回の…、まぁ、失敗ではないですね」とかばった。
田沢は節目の大会を終えたことで、今後はメジャー球団との本格交渉に入る。この日はレ軍のクレイグ・シプリー副社長兼国際スカウトが3日連続で視察するなど、3球団が集まった。すでにブレーブスは条件提示を終えている。まだ交渉していないレ軍は早ければ23日にも接触する見込み。複数年のメジャー契約を用意しているとみられる。シプリー副社長兼国際スカウトは「一切コメントしないと、何度言えば分かるのか」と詳細は語らないが、争奪戦は一気に本格化する。
田沢は試合後、進路については「これから監督と話し合って交渉していくことになる。試合が終わったばかりなので、明日から」と言った。大阪入りした15日は大久保監督と2人でしゃぶしゃぶを食べて、進路について話し合った。9月11日のメジャー挑戦表明後、これまで獲得に興味を示した球団は10球団にのぼる。今後は絞り込み作業に入り、今月中の決断を目指す。【前田祐輔】



