ヤンキース松井秀喜外野手(34)が、09年は背水イヤーとなる。松井は12月31日、地元石川へ帰省。到着直後の記者会見で今季の目標を「フルに出られる体になること。フルに出られる結果を残すこと」と断言した。これまでの「自分の打撃をすれば」から一転、成績重視の姿勢を明確にした。

 まさに危機感の表れだ。松井はここ3年、ケガで平均95・7試合しか出場できなかった。その上、このオフにヤ軍は400億円近くをかけ大補強。サバシア、バーネットの両腕に加え、一塁テシェイラ(前エンゼルス)、外野にはスウィシャー(前ホワイトソックス)を獲得した。

 特に外野は激戦。デーモン、スウィシャー、ネイディ、ガードナー、ジャクソン、カブレラらがしのぎを削る。指名打者1本の松井は、外野争いから脱落した選手たちに打ち勝つことが試合出場の条件。レギュラー争いに負ければ、トレードで放出の可能性も出てくる。

 右ひざ手術明けの昨年は春季キャンプまでバットを握らなかった。それが「去年より早く振れる。キャンプ前?

 可能なんじゃないかな」。日本でバットを振り込んでからのキャンプインを示唆したのも、今年にかける意欲の表れ。松井は地元テレビ局の取材に「ここ何年かファンを残念な気持ちにさせている。来年こそは、みなさんに喜んでいただけるシーズンにしたいです」とコメントした。例年ファン200人ほどが出迎えたが、この日は約50人でやや寂しい帰省となった。ここ数年の悔しさをバネに09年は本来の輝きを取り戻す。【千葉修宏】