<オープン戦:ツインズ2-4ヤンキース>◇20日(日本時間21日)◇フロリダ州リーカウンティー

 【フォートマイヤーズ(米フロリダ州)20日(日本時間21日)=大塚仁】ヤンキース井川慶投手(29)がツインズ戦に登板し、苦しみながらも無失点投球でチームを勝利に導いた。2点リードの9回1死から5番手で登板したが、四球、安打、四球で満塁のピンチ。さらにカウント2-3としたが、速球を投げ込んで遊ゴロ併殺で切り抜けた。これでオープン戦7試合、12回2/3を投げていまだ無失点。セーブもつき「ゼロで抑えたのは大きい。最後は数字しか残らない」と胸をなでおろした。

 無失点は続いているが、マイナーからの招待選手としての厳しい立場は変わらない。この日の遠征帯同は前日に急きょ決定。試合中にいったん「登板なし」と連絡があったにもかかわらず、結局は投げることになり8回から急いで肩をつくった。ジラルディ監督は「回の途中からの投球が見たかった。ストライクゾーンにアタックはできなかったが、要所を抑えたのは良かった」と評価した。

 井川は阪神時代の02年にプロで唯一のセーブを挙げて以来となる「米国初セーブ」を「興味ないですね」と笑い飛ばした。首脳陣は井川を中継ぎ枠で争わせているが、先発へのこだわりは捨てていない。次回は22日のレイズ戦に登板予定。後のない状態での必死のアピールが続く。