<オープン戦:フィリーズ2-10ヤンキース>◇26日(日本時間27日)◇フロリダ州クリアウオーター
ヤンキース松井秀喜外野手(34)が自らの結婚記念日を「メモリアル&開幕4番指名打者確定弾」で祝った。フィリーズ戦の1回、右翼ポール際に豪快なオープン戦2号2ランを放った。昨年3月26日に電撃結婚してからちょうど1年。メジャー7年目の開幕(ボルティモア)と、2戦目のオリオールズ上原浩治投手(33)との対戦に向け、最終仕上げに入った。
記念日はしっかりとバットで祝ってみせた。1回2死二塁。結婚1周年のこの日も4番指名打者に座った松井のバットが、メジャー経験のないカラスコの初球を完ぺきにとらえた。「インコース寄りの甘いボールでしたけど、いい打撃だったと思います。何かお祝いしようかと思ったんですけど、必要なくなりましたね」。自身4試合ぶりの安打が右翼ポール際への2号2ラン。その後の3打席は凡退したが、チームも勝利に導く価値ある祝砲だった。
試合後にはお祝いムードにテレまくった。日本メディア向けの会見では、最初こそ「記念日? 何の?」などとトボけていたが、話題がそこに集中すると「何でそればっかり? 野球の話しようよ! もう終わりだよ!」と爆笑の渦を抜け出しながら会見を打ち切った。だがすぐに今度は米国報道陣に囲まれ、同じように結婚記念日を突っ込まれた。さらには球団スタッフからも「ハッピーアニバーサリー」と声をかけられ、顔を赤らめてチームバスへ乗り込むしかなかった。
昨年3月26日、キャンプ休日を利用してニューヨークへ飛び結婚式を挙げた。だが記念すべきシーズンは9月の左ひざ手術で終わった苦しいものだった。既婚者として初めて迎えた今年のキャンプイン。練習や試合を終えて家路に就く松井が、クラブハウスを出る直前に行う最後の「儀式」は左手の薬指にティファニー製の結婚指輪をはめることだ。「早くもないけど、長くもない1年でしたね。結婚して変わったこと?
特にないけど……。うーん、心の平穏というかね。落ち着きというか。そういうものはあるような気がします」。苦しく単調なリハビリの日々は、キャンプ途中からタンパ入りした夫人とともに乗り越えた。結婚2年目のシーズンは、今度こそハッピーなものにしなければならない。
打撃は上向いている。23日の雨天中止を利用して行ったフォームの微調整は「まだしっくりとはきていない」というが、試行錯誤の中で結果を出しながら理想型に近づいてきた。開幕はボルティモアでのオリオールズ3連戦。8日(日本時間9日)の2戦目には上原とのいきなりの対戦が待つ。松井は「新婚卒業」と同時に、開幕4番という最高のスタートラインから「復活のシーズン」を始めようとしている。【大塚仁】



