ロッテ、ヤンキースなど日米で活躍した伊良部秀輝氏(39)が米独立リーグのゴールデンベースボールリーグ(GBL)に所属するロングビーチ・アーマダと契約し、現役に復帰することになった。27日、所属事務所が明らかにした。

 伊良部氏は04年オフに阪神から戦力外通告され、公式戦のマウンドを離れて4年だが、再び戦いの場に戻ってきた。年明けから米ロサンゼルス近郊でトレーニングを続け、すでにアマチュアの試合で登板。速球は90マイル(約145キロ)以上を計測するなど、引退の要因となった右ひざの故障も回復している。

 

 GBLはカナダ、メキシコを含めた北米大陸の西海岸に本拠地を置く10球団で構成され、アーマダはカリフォルニア州ロングビーチに本拠地がある。5月10日にキャンプインし、開幕は21日、カナダ・アルバータ州のカルガリーで迎える。球団はまだ入団を正式発表しておらず起用法は不明だが、伊良部氏の希望に沿う形となりそうだ。伊良部氏は88年にドラフト1位でロッテに入団。97年にヤンキースに移籍しメジャーデビューし、エクスポズ(現ナショナルズ)やレンジャーズで活躍。最後の2シーズンは阪神でプレーした。日本では通算72勝69敗11セーブ、大リーグでは6年間で34勝35敗16セーブをマークした。