<マリナーズ2-1ツインズ>◇6日(日本時間7日)◇セーフコフィールド

 【シアトル(米ワシントン州)=木崎英夫通信員】マリナーズ・イチロー外野手(35)がツインズ戦で右前打、右中間二塁打、遊撃内野安打の3安打を放ちチームの逆転勝利に貢献した。連続試合安打は5日に途切れたばかりだったが、最高の出直しとなった。また連続試合出塁は36へと伸び、ジマーマン(ナショナルズ)の今季メジャー最多43へ7試合と迫った。

 出直しの意志を結果で示すのがイチローらしかった。1打席目こそ凡打に終わったが、2打席目は右前へ。

 5回2死一塁の第3打席は右中間フェンスにショートバウンドであたる二塁打で同点の走者を迎え入れた。そして、8回の第4打席はカウント2-2から相手2番手ヘンの勝負球151キロ外角速球に右足をバッターボックスの白線上に乗せるほど踏み込んでたたき、高いバウンドの遊撃内野安打で“三本締め”。2死後、グリフィーの左中間二塁打で、決勝のホームを踏んだ。

 勝利に貢献する3安打だったが、それでも「4つ(4安打)にしたかったですけどね」と満足などしていなかった1打席目に狙った三遊間が遊撃寄りに強いゴロとなり5月31日以来今季3度目の4安打はならなかったからだ。

 今季、5日の試合の前までで無安打におわったのは4試合あった。だが、いずれもその次の試合にはマルチ(複数)安打で見事にロスを取り戻している。前日に連続試合安打の自己記録が途切れた後のこの日は、さらに3安打を放って回復した。

 気の早い向きは再び連続試合安打のことを聞くがイチローは考えていない。

 「ゼロとか1の時点でそんなこと言えないでしょう。積み重なってくるとそうなってくるだけのことだからね。そりゃそうしたいとは思うけど。この段階で言うのはちょっと……ね。オツムが悪い感じするよね」。

 イチローらしい率直さも戻った。これまで通り、打席での明晰(めいせき)な思考回路と1本を出す鉄の意志で毎試合に臨んでいく。