<ドジャース3-2フィリーズ>◇6日(日本時間7日)◇ドジャースタジアム

 ドジャース黒田博樹投手(34)が脇腹痛からの復帰2戦目で、ナ・リーグ最多75本塁打のフィリーズ重量打線を封じた。6回を投げて2安打無失点5奪三振3四球。降板後に逆転されて2勝目を逃したが、ハニーカット投手コーチは「黒田らしい投球を取り戻した」と抜群の内容を称賛した。

 マウンドから気迫を込めて投げる速球は、最速95マイル(約153キロ)をマーク。切れ味のいいシュートとスライダーを巧みに織り交ぜながら、内外角を突く投球を展開した。1回をわずか11球で3者凡退に抑えると、5回1死まで安打を許さず。6回には2死一、三塁のピンチを迎えたが、主砲ハワードを空振り三振で退治。「1発がある打線なので大胆にいこうと思っても難しかった」と言うが、トーリ監督は「闘争心が前面に出ていた」と大きくうなずいた。

 昨季は2度フ軍戦に先発して1勝0敗、防御率1・38。対戦打率は9分5厘でカモにしていた。今回の好投も「たまたまでしょう」と謙遜(けんそん)する一方で「自分の投球がしっかりできた結果」と自負はある。フ軍マニエル監督も「昨年は速球で押していたが、今回は積極的に低めに球を動かしてきた」と脱帽した。

 約2カ月戦列を離れていただけに、チームの勝利に貢献できたことが何よりもうれしい。「少しでもチームに勝ちにつながって充実感がありますね」。

 次は12日(日本時間13日)敵地でのレンジャーズ戦で先発予定。「勝ちを意識することなく、今日みたいな投球を続けていきたい」と話す姿に、エースの風格が戻っていた。(ロサンゼルス=佐藤直子通信員)