<マリナーズ1-11ヤンキース>◇13日(日本時間14日)◇セーフコフィールド

 マリナーズ・イチロー外野手(35)はヤンキース松井の2本目の本塁打を“捕球”寸前で逃し、悔しがった。

 8回表2死一塁からの松井の右中間への大飛球。狙い澄ましてフェンスを蹴り、右手でフェンス上部をつかんで左のグラブを伸ばした。キャッチかと思われた瞬間、最前列の観客がグラブを伸ばして捕球し、松井の19号2ランとなった。

 「つまんないよね。あれ(超美技を狙う)ぐらいしか楽しみがないからね、僕も守ってて」と、大差のついた展開にイチローは守備の魅せ場を思い描いていた。「(大飛球を想定して)それ用にちょっと深めに守ってて。(松井は)見せどころ分かってんな~と思いながら走ったんですけど」。ここまではイチローのシナリオ通りだったが、ファンのキャッチは計算外だった。

 「いけたと思いましたね。まぁ、少なくともチャンスは十分ありましたね。打ったバッターも守ってる人も見せどころを分かってたのに、ファンが分かってなかったね…」。どんな試合でもファンには何かをみせるというのが持論なだけに、阻止されたもどかしさは隠しきれなかった。(木崎英夫通信員)