<パイレーツ2-4カブス>◇7日(日本時間8日)◇PNCパーク

 123年の歴史を誇り元巨人の桑田真澄氏(41)も所属した名門ピッツバーグ・パイレーツが今季82敗目(54勝)を喫し、米4大プロスポーツでワースト記録となる17年連続負け越しが決まった。33~48年にフィリーズが記録した16年連続負け越しの記録を塗り替えた。バリー・ボンズが92年限りで移籍したのを契機に、93年からの17年で6人の監督が交代し、通算1158勝1501敗と不振を極めている。

 パイレーツ最後の打者ミレッジの大きな打球が、中堅を守るカブス福留のグラブに収まると、不名誉な歴史が名門球団に刻まれた。今季82敗目をマークし、17年連続の負け越しが決定。メジャーでは、1948年にフィリーズが記録した16年連続の記録を塗り替えワーストとなった。

 NFL(米プロフットボール)NBA(米プロバスケットボール)NHL(米プロホッケー)を含めた米4大スポーツの中でも、17年以上負け越しを続けたチームはない。スタンドには「これ、いつになったら終わるの?」と書かれたTシャツを着ている地元ファンの姿があった。

 試合後のクラブハウスは、暗く沈んだ。3番リーに2本塁打を浴びるなど4失点で敗戦投手となった新人の先発右腕マカチャンは、メジャー初黒星。「記録になる負けだなんて、知らなかった」とぼうぜんとした。ラッセル監督は「不運にも、この17年について僕らはどうすることもできない」と落胆した。ワールドシリーズ5度制覇、リーグ優勝9度でボンズを擁して90年からナ・リーグ東地区(当時)で3連覇も果たした。だが、ボンズのジャイアンツ移籍とともに負け越しの歴史が始まった。クーンリー球団社長は「我々は球団の長く輝かしい歴史に誇りを持っている。それだけにつらい」と嘆いた。

 17年間のうち、ワースト成績は01年の62勝100敗。桑田氏がプレーした07年は68勝94敗、若返りを図りながら戦力強化を目指した08年も67勝95敗と状況は好転せず、今季はさらに成績が悪化する可能性もある。毒舌で知られる敵将ピネラ監督も「負けたくて負けているチームはない。彼らだって近い将来には必ず、もっとコンスタントに勝てるようになるよ」と同情した。