守備の名手に贈られるア・リーグのゴールドグラブ賞が10日に発表され、マリナーズのイチロー外野手(36)が9年連続で受賞した。メジャー1年目の01年から選出を続け、回数でも外野手では歴代6位タイ、同リーグ記録10回に迫った。
昨年は「めっさ、うれしいです」と表現した喜びを、イチローはこの日、「テンションがち上がり!
今日も元気に頑張ります」と明るい声で話した。相撲の真剣勝負を意味する「ガチンコ」が短縮され「非常に」「チョー」といった意味を持つ「がち」で思いを表した。
現在は所用で日本に一時帰国中で、午前9時ごろ、知人からのメールで受賞を知った。今季は体調不良などで守備に就いたのは145試合にとどまり、代名詞「レーザービーム」のバロメーターである補殺は、5個でメジャーで自己最低。守備率9割8分8厘と4失策は、同2番目に悪い数字だった。
それでもイチローの名手ぶりは、投票権を持つ監督、コーチらに広く浸透する。守備範囲の広さや華麗なスライディング捕球、ときには壁を駆け上がってまで本塁打を捕ろうとする積極姿勢で、ファンをうならせた。補殺は減っても強肩は健在で、最近では走者が進塁をためらうケースが増えている。
イチローも一目置くハンター(エンゼルス)とともに、連続受賞を9年に伸ばした。契約に盛り込む同賞のボーナスとして5万ドル(約450万円)も手にした。外野部門でア・リーグ記録は最多回数、連続とも同僚グリフィーが持つ「10」。最多回数を誇るクレメンテ(パイレーツ)とメイズ(ジャイアンツ)はともに、37歳シーズンが最後の受賞だった。オフに36歳の誕生日を迎えたイチローだが、名手への挑戦はまだ終わらない。




