今季で契約切れとなり、FA手続きを済ませたヤンキース松井秀喜外野手(35)の争奪戦に加わるのが確実なのがエンゼルス。10日のGM会議でリーギンスGMが、「全試合は無理でもしっかりと守れる外野手」と松井を高く評価した。6年間チームを支えたゲレロ外野手がFAになり、故障も抱えて実力は下降線。積極的に引き留める様子はなく、代わりのDH兼外野手を探す。レッドソックスも松井の勝負強さを買っており、球団関係者も「なりふり構わない補強が必要」と、宿敵からの引き抜きを検討。本拠地の左翼が狭く守備負担は少ないため、「守備は可能」とFAベイの後釜に、松井を最有力候補に挙げる。

 ホワイトソックスも指名打者トーミを放出し、ダイ外野手との契約更新も拒否して、大砲が不在。同じニューヨークを本拠地にするメッツも、松井の両ひざの状態を調査中。シェフィールドのFAで左翼が空き、新たなスター選手の獲得を急ぐ。