【ニューヨーク17日(日本時間18日)=大塚仁】ヤンキースとの4年契約が満了しFA申請した松井秀喜外野手(35)の来季去就への動きが、いよいよ本格化する。ヤンキース内では今オフの補強に関する協議が進められているが、18日(同19日)からはキャッシュマンGMにスカウト陣も加わった編成会議がスタート。松井の契約問題は長期化の様相だが、編成会議で残留か放出かの議題もあがりそうだ。

 松井の去就問題が動き始める。ヤンキースのキャッシュマンGMは「代理人は連絡をくれているが、こちらからは連絡をしていない。総年俸の枠組みが決まってからだ」と強調した。現在は球団内で協議を始めた段階で、具体的な補強プランも表面化していない状況だ。しかし18日(同19日)からは、スカウト陣が集結しての編成会議がスタート。チームの補強方針がいよいよ具体的になる。

 毎年のFA市場は段階を踏んで動いていく。松井をはじめとした契約が切れる選手との優先交渉期間は19日までで、20日から他球団との交渉が解禁となる。ベイ(レッドソックス)、ホリデー(カージナルス)、ラッキー(エンゼルス)といったFAの目玉選手を獲得に動くのか。その結果いかんによって、松井ら現有選手が残留するかどうかが変わってくる。

 そうした戦力を分析するのが、スカウト陣を交えた編成会議。絶対に残留させたい選手であれば19日までに契約をまとめるが、松井やデーモンはそれにあたらない。ただベイやホリデーらの新戦力を獲得するよりもチームへのフィットは早期に可能であり、資金面でも比較的安くすむ。その微妙な比較が、徐々に話し合われて優先順位が決まっていく。

 ヤンキースの補強に関するテーマの1つが、「若返り」であるのは事実。ただその一方で、2億1400万ドルの総年俸を抑えることも必要な作業。松井を残して負担を減らすか、一気に血の入れ替えを断行するのか。新戦力を獲得すれば自然と年俸が膨れ上がるだけに、編成会議では慎重な検討が重ねられ、松井の去就も表面化するはずだ。