レッドソックス岡島秀樹投手(34)が、巨人時代の同僚松井をたたいて世界一を奪い返す目標を語った。4日、川崎市の日石グラウンドで本格始動。12月30日まで練習を継続していたこともあり、強めのキャッチボール、約80メートルの遠投を楽々とこなした。約2時間、ランニングや下半身強化のトレーニングを終えると、気温7度の寒さの中でも大粒の汗が滴った。

 レ軍4年目の目標は、個人的なものよりもチームの浮上を優先した。「野球は勝たなければ面白くない」。昨年は、プレーオフ第1関門の地区シリーズでエンゼルスに3連敗。「去年苦い思いをしたので、今年は世界一を奪い返したい」と語った。エ軍に移籍した松井についても言及し「プレーオフでは必ずぶつかる相手。松井さんと対戦した上で(地区シリーズ敗退の)借りを返したい」と、打倒エ軍を宣言した。

 渡米後74ホールド、3年連続60試合以上の登板と安定した成績を残すが、昨年は若手右腕のダニエル・バードの成長もあり、登板機会が固定されなかった。個人目標には「自分が投げるポジションを確保したい。パペルボンにつなぐところを重視したい」と、8回に登板する機会を増やすことを挙げた。【山内崇章】