昨季、わずか4勝に終わったレッドソックス松坂大輔投手(29)が4日(日本時間5日)、自主トレ先の米アリゾナ州フェニックスに到着した。昨年12月中旬にも同市内にあるスポーツジムでトレーニングを行っており、今回は春季キャンプへ向けた体力強化が目的。特に、昨シーズン前に痛めた股(こ)関節や体幹を継続的に鍛える意向で、完全復活への基盤を固めることになる。

 既に12月初旬からキャッチボールを再開。今月中旬にもブルペン入りし、異例の早さで本格的な投球練習を行う予定だ。それも今季にかける気持ちの表れ。今オフ、レ軍が先発右腕ラッキー(前エンゼルス)を補強したことにも「人のことを気にしていられる状況じゃないですから」と、危機感をにじませる。この日午後には合同自主トレを行う西武小野寺、岩崎の両投手も同地に到着。最高気温20度を超える温暖な地で、松坂は並々ならぬ決意を秘めて、4年目のスタートを迎える。(フェニックス=四竈衛)