アストロズ松井稼頭央内野手(34)が11日、ライバルの残留を歓迎した。松井はこの日、都内グラウンドで始動。約2時間、筋力トレ、キャッチボール、トス打撃などで汗を流した。

 練習後には「ナ・リーグ中地区を盛り上げたいよね。ホリデーも(カージナルスに)残留したし」。同地区で戦うパイレーツ岩村やカブス福留とともに、7年1億2000万ドル(約108億円)でカ軍残留を決めたホリデーの名を挙げ、地区のレベルの高さをアピールした。

 「ホリデーは、そりゃてごわいですよ。プホルスとコンビでね」。07年ロッキーズで一緒にワールドシリーズを戦った元同僚の力は分かっている。だからこそカ軍を倒してのプレーオフ進出には意味がある。

 今季ア軍はミルズ新監督を迎える。「どういう野球、考え方をするのか。監督と話をしたり、オープン戦で感じながらやっていきたい」。日米通算2000安打のかかっていた昨年は、打ちたい気持ちがはやり、打率2割5分に終わった。今自主トレでは「もう1回、基本練習をみっちりやりたい。走ることも、ゴロの捕球も。バットも振り込まないと」。基礎から鍛え上げ、01年以来の地区優勝に貢献する。【千葉修宏】