ブレーブス川上憲伸投手(34)が23日、メジャー2年目の今季、2ケタ勝利をノルマに設定した。メジャー初挑戦の昨季はシーズン後半から中継ぎにまわり、7勝12敗、防御率3・86という成績だったが「今年、中継ぎをやるようなら僕はいらないということ。10勝が最低ラインになる」と背水の覚悟で宣言した。

 昨年12月のサイパン自主トレで肩をほぼ仕上げ、「ここ12年で1番いいくらい」と笑顔を見せた。昨季はメジャー1年目だけに捕手に配球面で主張できない部分があったが、今季は積極的に意見していく方針。その上で心強いのがレッドソックスから加入した斎藤の存在だ。「仲間との会話のきっかけになってくれる。日本人リレーの可能性も高い。楽しみです」と歓迎した。またブ軍は監督歴28年の名将コックス監督が今季限りで勇退する。「すごい巡り合わせ。メジャーで最も有名な監督なので、いい形にしたい」と5年ぶり地区優勝にも意欲を見せた。