【テンピ(米アリゾナ州)2日(日本時間3日)=大塚仁】外野手復帰を目指すエンゼルス松井秀喜外野手(35)が、左翼だけでなく右翼も守るプランがあることが分かった。マイク・ソーシア監督(51)は松井の守備に「ゆっくり調整するのかと思ったが、当初の予想よりはスケジュールが早い。ライト?

 それもあるね」と話した。今後順調に調整が進めば、外野手としての出番が増える可能性が出てきた。

 この日は初めてシートノックが行われ、松井はリベラとともに左翼の守備位置についた。守る場合は左翼というのがソーシア監督の基本路線。だが右翼のレギュラーとなるアブレイユの守備への不安も指摘されており、地元メディアからは「左翼が松井、右翼がアブレイユでは守備を妥協することになるのでは」という質問も飛んだ。アブレイユがDHに入るケースも多くなれば、松井が右翼に入る布陣も現実味を帯びる。

 3日の紅白戦は出場せず、4日のオープン戦初戦は状態次第。実戦出場について松井は「ひざの状態さえよければ試合に入っても大丈夫。全力で走れるようになって、最低でもベースランニングぐらいできるようになってからだと思う。何度か腫れが出た去年の経験がある」と慎重に判断する構えを見せていた。