今季中継ぎでのメジャー生き残りを目指すレッドソックス田沢純一投手(23)が3日(日本時間4日)、大学生相手のオープン戦で課題を残した。ボストン・カレッジ戦に3回から3番手で登板。1回を投げ打者3人を無安打2三振と抑えたが、表情はさえなかった。「スプリットがあまりに高かったので反省しています」。このオフから本格的に取り組む高速フォークを2人の打者に追い込んでから2度使用したが、いずれも高めに抜ける投げそこないのボール球となった。

 フォークは甘く入れば長打を浴びる危険と隣り合わせのボールだ。田沢の目指す理想のフォークは、直球と同じ軌道からベースの後ろでワンバウンドするもの。「しっかり次までに修正したい」と、次回6日のツインズ戦を見据えた。首脳陣からはメジャーでの今季起用法は中継ぎと伝えられている。信頼できる球種を完成させないことには、生き残れない。(フォートマイヤーズ=山内崇章)