レッドソックス松坂大輔投手(29)が9日(日本時間10日)、プロの壁にブチ当たっている古巣西武の後輩、ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)に濃密なエールを送った。9日の教育リーグでプロデビューした雄星が、セットポジションで苦しんだことに言及。対策などをアドバイスした。

 ポイント1

 セットでは球威が落ちる欠点は「多くの投手が抱える問題」と指摘。その上で「足の使い方が重要」と、しっかりと左足に体重を乗せ投球動作に入る訓練を勧めた。「左投手なら一塁走者はスタートが難しい。クイックに神経質になる必要はない。下半身の動かし方、使い方。見せてあげられればいいんだけど…」。

 ポイント2

 精神面で萎縮(いしゅく)している可能性も懸念した。「考えすぎれば思うように体が動かなくなる。周囲に左右されず、自分の世界をつくればいい」と助言。

 ポイント3

 「野球を楽しむこと」。松坂のオープン戦初登板(99年2月28日阪神戦)も2回で被本塁打1を含む2安打1四球1失点と課題を露呈。「周囲を気にしてあせることもなかったし、自信もあった。まだ18歳だし、やんちゃな一面を出していい」。

 11年前に同じ道を通った松坂は、悩める雄星に熱っぽくシンプルな言葉で奮起を促した。(フォートマイヤーズ=山内崇章)